Linuxでパーティションテーブルを消す方法
最終更新: 2023年10月21日
はじめに
本記事で紹介するコマンドは、物理ドライブ(HDDやSSDなど)の情報を削除する作業です。
作業を行うと、ドライブのデータは削除されますので、注意してください。
本記事では、GPTパーティションテーブルのドライブから、パーティションテーブルを削除するコマンドの紹介です。
wipefsを使った方法
wipefs
コマンドを使うと、物理ドライブの情報を削除することができます。wipefs
コマンドは、util-linux
パッケージに含まれています。util-linux
パッケージは、Ubuntuなどの多くのLinuxディストリビューションでデフォルトでインストールされていますので、インストールする必要はありません。
ドライブがGPTパーティションテーブルか確認する
wipefs
コマンドを使う前に、ドライブがGPTパーティションテーブルか確認します。parted
コマンドを使って、ドライブの情報を確認します。
sudo parted /dev/sda print
parted
コマンドの実行結果で、Partition Table
がgpt
になっていることを確認します。
Model: ATA WDC WD5001AALS-0 (scsi)
Disk /dev/sda: 500GB
Sector size (logical/physical): 512B/512B
Partition Table: gpt
Disk Flags:
Number Start End Size File system Name Flags
1 1049kB 1128MB 1127MB fat32 boot, esp
2 1128MB 3276MB 2147MB ext4
3 3276MB 500GB 497GB
ドライブの情報を削除する
wipefs
コマンドを使って、ドライブの情報を削除します。
sudo wipefs -af /dev/sda
ドライブの情報が削除されたか確認する
また、parted
コマンドを使って、ドライブの情報を確認します。
sudo parted /dev/sda print
parted
コマンドの実行結果で、Partition Table
がunknown
になっていることを確認します。
Error: /dev/sda: unrecognised disk label
Model: ATA WDC WD5001AALS-0 (scsi)
Disk /dev/sda: 500GB
Sector size (logical/physical): 512B/512B
Partition Table: unknown
Disk Flags:
終わりに
本記事では、GPTパーティションテーブルのドライブから、パーティションテーブルを削除するコマンドの紹介でした。
パーティションの削除の記事はあるのに、パーティションテーブルの削除の記事がなかったので、本記事を書きました。
お役に立てれば幸いです。